昨日(2016年08月05日)の動向
米労働省が8月5日発表した7月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数は前月比+25.5万人と市場予想の18万人を大きく上回り、前月分についても+29.9万人へ上方修正されました。失業率は4.9%で6月と同水準でした。また、平均時給は前月比+0.3%で予想の前月比+0.2%を上回り、4月以来の最高となりました。
発表後はドル買いが強まり、米ドル/円は101円台前半から102.06円まで急上昇。しかし勢いは続かず、101円台に押し戻されると、その後はもみ合いとなって、101.79円で週の取引を終えました。結局、この週の高値(102.83円)を抜くことができず、円安方向への反発も限定的だったといえます。
FED利上げについては、先月に続き今回の雇用統計も良かったことで、再び可能性が高まりそうです。今後の米指標次第ですが、早ければ9月の利上げを市場は織り込んでいくことになるでしょう。
雇用統計後の欧州通貨は、全体的なドル買いの動きの中で下落。ユーロ/ドルは、2日には英EU離脱決定後の高値を更新して1.12ドル前半まで値を伸ばしていたのですが、雇用統計後は1.1045ドルまで押し戻されました。ポンド/ドルも、この週の半ばには1.33ドル台後半までポンド高に戻っていましたが、1.3020ドルまで押し戻されました。
2016年08月05日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 101.205 | 102.063 | 100.864 | 101.798 |
ユーロ/円 | 112.621 | 112.978 | 112.316 | 112.843 |
豪ドル/円 | 77.169 | 77.666 | 77.131 | 77.533 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年08月08日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは102.83円(2016年08月02日高値圏)、サポートは 100.51円(2016年07月11日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 102.83 | 105.53 | 100.51 | 99.90 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは113.65円(2016年08月03日高値圏)、サポートは 111.07円(2016年07月11日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1161ドル(2016年08月05日高値圏)、サポートは 1.0951ドル(2016年07月25日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 113.65 | 114.82 | 111.07 | 110.82 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは78.19円(2016年08月01日高値圏)、サポートは 76.49円(2016年08月02日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 78.19 | 79.74 | 76.49 | 75.93 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年08月08日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年08月08日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 15:00 | (独) 6月鉱工業生産(前月比) | 0.7% | -1.3% |
★★ | 16:15 | (スイス) 7月消費者物価指数(CPI)(前月比) | -0.5% | 0.1% |
★★ | 23:00 | (米) 7月米労働市場情勢指数(LMCI) | - | -1.9 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します