昨日(2016年06月21日)の動向

火曜日の米ドル/円はドル高・円安に戻りました。103円台後半でオープンした米ドル/円は、日経平均の上昇と共に、東京時間に104円台を回復。その後も堅調に値を伸ばしてNY時間には一時105.05円の高値をつけました。英国のEU離脱懸念がやわらぎ、投資家心理が改善していることも米ドル/円買戻しの動機になりました。終値は104.769円(前日比+0.84円)。8営業日ぶりのプラスで引けました。

イエレン議長はこの日の議会証言で、利上げについて改めて慎重な立場を示しましたが、7月利上げを完全に否定したわけではありませんでした。FRBにとっても、目下の最大の懸念は、英国民投票の行方。米利上げも、その結果次第ということになるでしょう。

ポンド/ドルは大きく買い戻され、1月4日以来の高値となる1.4783ドルの高値をつけました。この一週間で800ポイント近く急回復したことになります。ポンド/円も、152円台から上昇、154.38円の高値をつけました。しかし、EU残留の願望を含んで上昇している面も大きく、失望に変わった時には、その分下げも大きくなるリスクがあります。

2016年06月21日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 103.767 105.056 103.582 104.769
ユーロ/円 117.325 118.683 117.308 117.960
豪ドル/円 77.396 78.553 77.313 78.067

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2016年06月22日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは105.06円(2016年06月21日高値圏)、サポートは 103.53円(2016年06月16日安値圏)です。

イエレン議長、ドラギ総裁は共に、英国民投票後の万が一の事態に備えて、「必要に応じて行動する用意がある」と言明しています。一方で、IMFが「日本経済は円安によるさらなる刺激を必要としない」との見解を示したことが、日銀介入の期待値を下げています。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 105.06 106.05 103.53 102.50

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは119.45円(2016年06月16日高値圏)、サポートは 116.89円(2016年06月17日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1383ドル(2016年06月20日高値圏)、サポートは 1.1131ドル(2016年06月16日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 119.45 120.32 116.89 115.49

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは78.74円(2016年06月16日高値圏)、サポートは 75.55円(2016年06月16日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 78.74 79.60 75.55 75.22

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2016年06月22日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2016年06月22日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:00 (南ア) 5月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 6.4% 6.2%
★★ 21:30 (加) 4月小売売上高(前月比) 0.8% -1.0%
★★★ 23:00 (米) イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 - -
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します