一方、金(ゴールド)保有は増えると考えている

 以下は「金(ゴールド)(現在の保有比率15%)」についてです。先進国、新興国ともに、多くが金(ゴールド)の保有比率は上昇すると回答しました(先進国と新興国合わせて62%が上昇するとした。昨年は46%だった)。

図:5年後、中央銀行の金(ゴールド)の保有比率(現在15%)はどうなると思いますか?

出所:WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の資料をもとに筆者作成

  先進国の中央銀行の四割弱(38%)、新興国の中央銀行の六割強(64%)が、5年後、金(ゴールド)の保有比率が上昇すると考えています。抜粋されたコメントの要旨は以下です。

・現在のリスクシナリオは、金(ゴールド)のような比較的安定した資産の増加を示唆する。
・金(ゴールド)は歴史的に、不確実性の高い時期に比較的安定した資産とみなされてきた。
・一部の中央銀行はリスクに対する保険として金(ゴールド)の保有を増やす可能性がある。
・ここ数年、金(ゴールド)準備を積極的に増やしている国がある。
・主要中央銀行による金融引き締めによって、先進国の金利/利回りは高止まりする。
・中期的には金(ゴールド)の準備高は若干減少すると見ている。

 先述のとおり、「中央銀行」は、金(ゴールド)市場を取り巻く七つのテーマの一つです。時間軸は「中長期」です。WGCの調査結果は、金(ゴールド)市場に、5年という長期視点の、「中央銀行」起因の上昇圧力がかかることを示唆していると、筆者は考えています。長期視点の投資が可能な金(ゴールド)に、注目ください。

[参考]貴金属関連の具体的な投資商品例

長期:

・純金積立(当社ではクレジットカード決済で購入可能)
純金積立・スポット購入

・投資信託(当社ではクレジットカード決済、楽天ポイントで購入可能)
ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
三菱UFJ 純金ファンド

中期:

・関連ETF
SPDRゴールド・シェア(1326)
NF金価格連動型上場投資信託(1328)
純金上場信託(金の果実)(1540)
NN金先物ダブルブルETN(2036)
NN金先物ベアETN(2037)
SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM)
iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU)
ヴァンエック・金鉱株ETF(GDX)

・関連個別株
バリック・ゴールド(GOLD)
アングロゴールド・アシャンティ(AU)
アグニコ・イーグル・マインズ(AEM)
フランコネバダ・コーポレーション(FNV)
ゴールド・フィールズ(GFI)

短期:

・商品先物
国内商品先物
海外商品先物

・CFD
商品CFD