アクティブファンド選びのウソホント(2)投資すべきはインデックス?アクティブ?

 最近の投資の傾向は、コストの安いインデックスファンドが好まれています。その一方、インデックスファンドよりも、コスト面で割高になりがちなアクティブファンドを避ける傾向があります。しかし、コスト面だけを見て選ぶのは、投資の幅と投資成果を自ら狭めていることになります。

 そこで、正しく投資先を判断する助けになるべく、アクティブファンド選びのよくある誤解や勘違いをご紹介します。

アクティブファンド選びのウソ1:常にプラスのリターンを目指している

 アクティブファンドの運用方針は、市場全体の平均的なリターンを上回る成果を得ることです。しかし、これはアクティブファンドが常にプラスのリターンを見込んでいることではありません。

 例えば市場全体のリターン(利益)が▲10%の時、アクティブファンドの運用成績が▲5%だとすれば、運用成果としては目的を達成しているといえます。

 ただ投資家にとっては、市場環境がどうであろうとマイナスであることに変わりないため、感情面では正当にアクティブファンドを評価することができないのです。

アクティブファンド選びのウソ2:運用コストが高いのでインデックス運用の方がいい

 アクティブファンドがインデックスファンドに比べて人気がない理由として、運用コストの高さが挙げられます。同時にアクティブファンドが比較対象とされるベンチマークのインデックス運用と比べて、運用成績が大差ないか、むしろ負けているファンドがあることも理由に挙げられます。

 しかし、ベンチマーク以上の運用成果を上げているアクティブファンドはあります。単純に「アクティブファンドだからダメ」ではないことを確認してください。

アクティブファンド選びのウソ3:アクティブ運用を選ぶより、株式投資で分散がいい

 主に株式に投資する投資信託であれば、その中身は株式に分散投資しています。そのため、株式投資の経験がある人なら、初めから株式を複数銘柄選んで投資すればコストがかからずに済むからいいという人がいます。

 しかし、アクティブ運用では自分で株式の銘柄を調べたり、売買管理することをプロに任せています。そのサービスに対するコストを支払うことは当然。ファンドの優劣を比較するものではありません