アクティブファンド選びのウソホント(3)アクティブファンドのよい選び方とは?
投資信託は、インデックスファンドで充分という考え方もありますが、よりよい運用成果を求めたり、それぞれの目的に沿った運用を目指したりする場合には、アクティブファンドも検討すべきでしょう。
ここからは、誤解されがちなアクティブファンドの魅力と選ぶときのポイントをお伝えします。
アクティブファンド選びのホント1:コスト・パフォーマンスのよいファンド選び
アクティブファンドが否定されがちなのは、インデックス運用と大差ないのにコストだけ高いという商品もあることが理由でしょう。つまりは、コストに見合ったパフォーマンス(運用成果)や目的に沿った運用ができているなら、十分コストに見合っていると考えるべきでしょう。
ただし、投資信託は中長期の運用成果を目指しているので、単年度での運用成果を基準に選ぶことは、投機的な投資に近づく懸念があるので、要注意です。少なくとも「3年以上」の運用実績があるアクティブファンドであれば、その実績を見てから投資の可否を検討する価値はあるでしょう。
アクティブファンド選びのホント2:リターンを追求するだけが運用ではない
結果だけ見れば、リターンが大きければ大きいほどいいファンドといえるかもしれません。しかし、実はリターンを追求するだけが運用ではありません。
リターンではなくリスク(価格の変動率)を抑えた運用、配当金を重視した運用、特定のテーマに沿った運用など、時間や資金がかかり過ぎて個人ではできない運用も、投資信託を通じて実現することが可能です。
投資信託は、リターンだけではなく自分の「投資目的」にあった運用をしてくれる商品を選ぶことが大切です。
アクティブファンド選びのホント3:投資のバリエーションが豊富にある
投資の選択肢は多岐にわたります。資産を選ぶにも国内外の株式・債券・REIT(リート:不動産投資信託)を基本に何千何万銘柄もありますし、どのような資産配分で投資するのか、売買や見直しのタイミング、相場の変動にどのように対応するのかなど、考え出すと、きりがありません。
そんなときにアクティブファンドは、多種多様な「投資方針」の中から選ぶことができます。市場平均のリターンを狙うインデックス運用に比べて、幾千もの選択肢の中から「自分好みの運用」を探せる商品といえるでしょう。