日銀短観DI、6月は製造業・非製造業とも改善
日本銀行が3日午前8時50分に発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)では、大企業の景況感を表すDI(業況判断指数)が、製造業・非製造業とも改善しました。
大企業・製造業DIは+5で、前回(+1)よりも4ポイント上昇しました。世界的な景気減速を受けて、製造業DIの低下が続いていましたが、6月は自動車などの改善もあって持ち直しました。
大企業・非製造業DIは+23と高水準です。前回(+20)よりもさらに3ポイント上昇しました。宿泊・飲食サービス業が+36と非常に好調で、前回(0)から36ポイントも一気に上昇しました。コロナからのリオープン(経済再開)を受けて、サービス産業全般が非常に好調なのがわかります。
<日銀短観、大企業製造業・非製造業DIの推移:2018年3月~2023年6月>
6月の日銀短観は、日本経済の好調さを再確認する内容です。製造業と非製造業を合わせた、大企業DIは+13と日本の景況「好調」を印象づける内容です。
大企業DIを業種別に見たのが、以下です。好調・不振の業種がよくわかります。
<大企業・製造業の業種別DI>
業務用機械・生産用機械・汎用機械が好調です。国内で設備投資が盛り上がってきていることがわかります。実際、今回の短観で示された、大企業の設備投資計画は、製造業前年比+19.3%、非製造業+10.1%、大企業全体+13.4%と好調です。
<大企業・非製造業の業種別DI>
非製造業は極めて好調です。情報サービス・物品賃貸・事業所サービスなどが高水準です。非製造業でマイナスに沈んでいるのは、電気・ガス(▲14)だけです。