インデックスファンド中心の積み立ては下がっても継続が鉄則

 積み立てをしている場合は、市場変動に動じずにそのまま続けるのが鉄則です。

 特に、ベンチマークに掲げた指数と「運命共同体」のインデックスファンドは、市場リスクの回避こそできませんが、買い方を工夫することで時間分散効果が期待できます。資金的に余裕がある場合は、無理のない範囲で積立額を増額するのも一つの手です。

 ここでいう「増額」とは、毎月の積立額を増やすということです。基準価額が下がったからといって、後述するスポット(一括)購入に切り替えて、一度に大きな金額を投じることはおすすめできません。

インデックスファンドのスポット買いは下がったタイミングで追加

 スポット購入でインデックスファンドを保有し続けている場合は、基準価額が大きく下がったタイミングで追加購入し、平均買付単価を下げましょう。

 一方、資金的に余裕がないという方は、今後のために、購入方法を見直すことをおすすめします。

 例えば、ある程度まとまった資金で投資信託を購入する際、「投資可能資金の6〜7割をスポット購入に充てて、残りの3〜4割を、もっと下がったときに追加購入できるよう取っておく」という方法を取ると良いでしょう。数回に分けてスポット購入することで、時間分散効果に期待しながらも、多額の資金が投資機会を奪われた状態にならないようにします。

 購入のタイミングを自分で判断することにどうしても不安を覚えるという場合は、積み立てを取り入れましょう。積み立てなら、自動的に時間分散を実現できます。

 ただし、ある程度まとまった資金がある場合は、毎月の積立額を少額にし過ぎないように注意してください。運用に充てられる時間を長く取れた方が、収益を獲得できる可能性は高まるからです。繰り返しになりますが、多額の資金が投資機会を奪われた状態にならないよう注意しましょう。