体系的に学びたい人はFP資格を取ってしまおう

 あなたがもし、体系的にお金の知識を獲得して、かつアップデートもしていきたいと考えているのなら、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取ってしまうのは選択肢のひとつです。

 FPというと専門的知識のように思えますが、実のところ内容の多くは実用的なものが多く、「一度網羅的に学んでおいてよかった!」というお金の知識ばかりです。

 あなたの会社の業種にもよりますが、資格取得支援施策の対象となっていることもあるので(うまくいけば、資格給対象で給与がアップすることも)、まずは3級を、できれば2級FP技能士(AFP[アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー])を取ってみてはいかがでしょうか。

 2級(AFP)まで行けば、履歴書の資格欄に書くこともできます。あなたの未来において、ひょんなところで転職の決め手になるかもしれません。

 自分で投資をしている人は、金融カテゴリーの学習は難しくないと思うので、ライフプランに関する知識、税に関する知識、社会保険や相続に関する知識など、関連領域の理解を深めるツールとしてFP資格の学習を使ってみてもいいでしょう。

 また、日本FP協会で資格を取った場合(AFP)、定期的に継続教育を受けて情報のアップデートをすることが求められます。これも法律改正や最新知識のアップデートにつながると思えば、悪くないと思います。

大人の金融経済教育は自分で動く!ネットで自由にいろんな情報を集めてみよう

 社会人がお金について学ぶとき、基本的には自ら情報を集めに行くことになります。書店で本を選んだり、ネットの記事を読んだり、動画で役立つ情報がないか検索するという行動がありますが、その「行動」こそが知識を深める源泉です。

 一方で、自分から情報を取りに行くアクションをサボり始めると、あなたの近くに情報は集まらなくなります。仕事やプライベートで忙しいときは仕方がありませんが、余裕があるときは、自分からニュースを読みに行く「アンテナ」を張り巡らせておくようにしましょう。

 例えばニュースアプリなどで、経済ニュース、家計のヒント、いろんなコラムをクリックしていくと、アプリのサジェストが充実していき、お金の最新情報を学ぶアプリに育っていきます。

 ファッション記事ばかり読む人にはファッション記事、スポーツニュースばかり読む人にはひいきチームの記事のように、自分の好みを学習していくのが最近のニュースアプリの特長でもあるからです。

 大人のマネーの学びは、求めた人にたくさんの知識や情報が与えられる世界です。ぜひ自分から情報を取りに行く姿勢を崩さず、お金について学び続けてほしいと思います。

 そうした知識はきっと、あなたにとって有意義な財産となるはずです。