昨日(2016年07月08日)の動向
この日発表された米雇用統計は予想を上回る強い結果となりましたが、ドル高・円安の動きは限定的なものとなりました。
米労働省が7月8日発表した6月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+28.7万人と市場予想の18万人を大きく上回りました。ただし、前月分は+1.1万人へさらに下方修正となり、失業率も4.9%と市場予想の4.8%よりも悪化しました。
米ドル/円は100円台前半から101.25円まで急上昇したものの、ドル買いの需要はすぐに吸収されて99.92円まで急反落。その後は100円台後半まで回復して、100.532円(前日比-0.232円)で引けました。マーケットは雇用統計が上向くことを見越してドルの上昇を待ち構えていたようで、強い雇用統計にもかかわらず米ドル/円の上値は伸びませんでした。
とはいえ、今回の雇用統計はイエレン議長を安心させ、FOMCが引き締めバイアスを維持するための頼もしい支援材料となりました。FOMCは、英EU離脱の影響を見定めるには数ヵ月の様子見が必要として、7月の利上げは見送る公算が大きいと見られています。しかし米ダウ平均、英FTが今年の最高値を更新するなど、英EU離脱によるマイナス影響は今のところ出ていません。利上げ見送りとなっても、声明では前向きな見通しが示される可能性が高まってきました。
2016年07月08日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 100.752 | 101.259 | 99.920 | 100.532 |
ユーロ/円 | 111.443 | 111.856 | 110.864 | 111.149 |
豪ドル/円 | 75.335 | 76.127 | 75.044 | 76.126 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年07月11日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは101.76円(2016年07月06日高値圏)、サポートは 99.90円(2016年07月08日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 101.76 | 102.80 | 99.90 | 98.79 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは112.69円(2016年07月06日高値圏)、サポートは 110.82円(2016年07月06日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1185ドル(2016年07月05日高値圏)、サポートは 1.1002ドル(2016年07月08日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 112.69 | 114.80 | 110.82 | 109.20 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは77.40円(2016年07月04日高値圏)、サポートは 74.53円(2016年07月06日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 77.40 | 81.54 | 74.53 | 72.40 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年07月11日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年07月11日)の主な指標
重要な経済指標の発表はありません。