現行NISA・新NISA共通のデメリット:損益通算できない

 ここからは、NISA・新NISAに共通のデメリットについて説明します。説明する前に、まず以下の質問に答えてください。

 質問です。以下のA社株を100株買うとします。NISA(非課税口座)で買うことも、特定口座(課税口座)で買うこともできるなら、どちらで買いますか?

 A社は東証グロース市場に上場している小型株です。AI(人工知能)チャットでこれまでになかった画期的新製品を開発中です。近日、その新製品をリリースするという話が出て、株価が急騰しているところです。

A社株価チャート

出所:筆者作成

 私は、こんなに短期的に急騰した株は、買いたくありません。それでも、短期勝負ならば、ここから買うのもありと思います。ただし、失敗して下がったら早めに損切りしなければなりません。期待された新製品が全然ダメで暴落するということも、よくあるからです。

 NISA口座で買うと、損切りした時に「損益通算できない」というデメリットがあります。そのために損切りをためらってしまい、どんどん損が拡大するというのが「NISAあるある」失敗談です。

 私だったら、こういう短期勝負で買う株は、NISAではなく特定口座で買います。