昨日(2016年07月14日)の動向
木曜日の米ドル/円は急上昇。104円台半ばでスタートしたこの日の米ドル/円は、マーケットがヘリコプターマネーや永久国債のニュースで勢いが加速すると、節目だった105円を上抜けして円安が進みました。リスクセンチメントが改善していることや、機関投資家が大量に外債を購入しているとの報告も押し上げ要因となりました。
バーナンキ元FRB議長が、デフレ克服の手段として政府が永久国債(償還期限の定めのない債券)を発行し、日銀が直接全額引き受ける手法を討議したとの報道にマーケットが反応しました。実現性はかなり低いといえますが、円安誘導のために政府が意図的に流していると思われる話に、うまく乗ったところもあると思います。米ドル/円は105.93円まで上昇しましたが、その後日銀が、ヘリコプターマネーについて、「全く検討していない」と否定したことで勢いが弱まり、105円台前半に押し戻されました。終値は105.392円(前日比0.905円)。
米ドル/円が105円台で底値固めをできるかどうかがこれからのポイントなってくるでしょう。円安方面は、106.80円まで目立ったレジスタンスはありません。
BOEは、市場予想に反して、政策金利を0.5%に据え置きました。ポンド/円は買いが優勢になり、139円台半ばから142.14円まで急上昇。ただし、BOEが今回利下げを見送ったのは、ブレグジットを検証するデータがまだ十分に集まっていないだけです。BOEの警戒態勢が緩んだわけではなく、MPC委員のほとんどは8月利下げを支持しています。
2016年07月14日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 104.418 | 105.939 | 103.965 | 105.392 |
ユーロ/円 | 115.841 | 118.033 | 115.379 | 117.151 |
豪ドル/円 | 79.411 | 80.974 | 78.961 | 80.430 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2016年07月15日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは106.80円(2016年06月24日高値圏)、サポートは 103.90円(2016年07月13日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 106.80 | 107.38 | 103.90 | 100.51 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは118.05円(2016年07月14日高値圏)、サポートは 115.37円(2016年07月14日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1185ドル(2016年07月05日高値圏)、サポートは 1.1041ドル(2016年07月13日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 118.05 | 121.91 | 115.37 | 114.92 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは80.98円(2016年07月14日高値圏)、サポートは 78.96円(2016年07月14日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 80.98 | 81.95 | 78.96 | 77.21 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年07月15日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2016年07月15日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★★ | 18:00 | (欧) 6月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比) | 0.1% | 0.1% |
★★★ | 21:30 | (米) 6月小売売上高(前月比) | 0.1% | 0.5% |
★★★ | 21:30 | (米) 6月消費者物価指数(CPI)(前月比) | 0.3% | 0.2% |
★★★ | 21:30 | (米) 6月消費者物価指数(CPI コア指数)(前月比) | 0.2% | 0.2% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します