今週の三つの注目イベント

 米国のインフレ・金利・景気の先行きを考える上で重要な三つの発表があります。

【1】12月13日(日本時間では13日22時30分):11月の米国CPI

 12月13日に11月の米CPIが発表されます。米インフレ率(CPI前年比上昇率)は10月時点で7.7%です。まだ、とんでもなく高いインフレ率ですが、11月にどれだけ低下しているかが注目されます。

米インフレ率(CPI前年比上昇率)推移:2020年1月~2022年10月

出所:米労働省

【2】12月14日(日本時間15日午前3時):FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表

 FRB(米連邦準備制度理事会)が0.5%の利上げを実施することがほぼ確実とみられています。注目は、結果発表後の、パウエルFRB議長の記者会見です。来年、さらに利上げを鈍化させることを示唆するか否かが焦点です。

【3】12月15日(日本時間15日22時30分):11月の米小売売上高

 10月の米小売売上高(季調済)は、前月比1.3%増と強い数字でした。クリスマス商戦の前倒しの買い物が出た可能性があります。11月からはインフレ・金利上昇による小売売上高の悪化が表れる可能性が懸念されています。

米小売売上高(前月比):2021年1月~2022年10月

出所:米総務省より楽天証券経済研究所作成