※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
【日本株/米国株】インフレ収束 見えてきた?米国株・日本株「押し目買い」

インフレ収束の期待で米国株・日本株とも堅調

 先週(11月21~25日)の日経平均株価は、1週間で383円(1.4%)上昇して2万8,283円となりました。先週、米国ナスダック総合指数は+0.72%、NYダウは+1.8%上昇しました。

 WTI原油先物が1バレル80ドルを割れたことなどを受けて、先行きインフレが収束に向かう期待が高まり、米国株・日本株とも堅調に推移しています。

ナスダック・日経平均の動き比較:2019年末~2022年11月25日

出所:QUICKより作成、2019年末を100として指数化

 米景気ソフトランディング説とハードランディング説【注】で、市場の見方は分かれたままですが、足元ではソフトランディングの見方が少し高まってきたところです。

【注】米景気ソフトランディング説・ハードランディング説
◆ソフトランディング説:米景気が堅調なうちにインフレが沈静化に向かい、米利上げ停止が視野に入るという考え方。米景気はリセッション(景気後退)入りすることなく持ち直す。
◆ハードランディング説:米景気減速が鮮明になっても高水準のインフレが続くという考え方。FRB(米連邦準備制度理事会)は景気犠牲をかえりみずにインフレ抑制を目指して引き締めを続ける。インフレと金利上昇を受けて、米景気がリセッション入りする。世界的な景気後退期に入る。