米景気ソフトランディングかハードランディングか、議論分かれたまま

 相変わらず、米景気ソフトランディング説とハードランディング説【注】で、市場の見方は分かれたままです。

【注】米景気ソフトランディング説・ハードランディング説
◆ソフトランディング説:米景気が堅調なうちに、インフレが沈静化に向かい、米利上げ停止が視野に入るという考え方。米景気はリセッション(景気後退)入りすることなく持ち直す。
◆ハードランディング説:米景気減速が鮮明になっても高水準のインフレが続くという考え方。FRBは景気犠牲をかえりみずにインフレ抑制を目指して引き締めを続ける。インフレと金利上昇を受けて、米景気がリセッション入りする。世界的な景気後退期に入る。

 今年の4月以降は、二つの考え方の間で、相場が揺れています。以下の通り、ソフトランディングの期待が高まると株価上昇、ハードランディングの不安が高まると株価下落を繰り返しています。

ナスダック・日経平均の動き比較:2019年末~2022年11月4日

出所:QUICKより作成、2019年末を100として指数化