日経平均テクニカル分析:今しばらくボックス推移か

 日経平均株価は、今年に入ってから、おおむね2万5,750円から2万8,300円の範囲で推移しています。

 まだ、このレンジを上または下に飛び出す条件は整っていないと考えられます。今しばらくレンジ内の動きが続くと想定しています。

日経平均日足:2022年1月4日~11月1日

出所:楽天証券MSⅡより作成

 2020年10月以降の日経平均週足を、テクニカル分析の視点からざっくり俯瞰(ふかん)します。

日経平均週足:2020年10月2日~2022年11月1日

出所:楽天証券MSⅡより作成

 2020年の日経平均はコロナショックで急落後、急騰しました。大荒れの1年でした。ところが、2021年の日経平均は一転して、膠着(こうちゃく)相場となりました。

 2021年の日経平均はボックス相場でした。2万8,000円から2万9,000円の狭いボックスで推移した時間が長く、それを上また下へ抜けた時も、おおむね2万7,000円から3万円のボックスで推移していました。

 2022年に入って、米国株が急落すると、日経平均もいったん2万7,000円を割れて下放れました。ところが、その後は、2万5,750円から2万8,300円の範囲でボックス推移しています。

 日本株の投資判断は、毎回述べていることから、変わりません。日本株は割安で、長期的に良い買い場を迎えていると思いますが、短期的な波乱はまだあり得ます。

 明朝FOMC結果が発表されたあと、内容しだいで株式市場が失望すれば、また下落するリスクもあることに注意が必要です。

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