9月の製造業景況指数は予想以上の低下

 9月3日に発表された、米ISM製造業景況指数が市場予想以上に低下して50.9となりました。同時に発表された受注指数が47.1と前月から4.2ポイント低下したこともあり、製造業中心に米景気が急減速していることが鮮明となりました。これを受けて、FRB(米連邦準備制度理事会)が金融引き締め(利上げ)の手を緩める期待が出て、米国株が一時急反発しました。

米ISM景況指数:2018年1月~2022年9月

出所:米ISM供給公社

 ただし、非製造業の景況は56.7と堅調です。足元の米景気は、2019年と同様、製造業の景況低下が鮮明であるものの、サービス産業は好調が続いています。サービス産業まで含めて、景況が悪化しないことには、米景気悪化は鮮明となりません。