日経平均、S&P500ともに値動き荒い

 日本株・米国株とも昨年10月以降、大きく下落しました。日経平均あるいはS&P500に連動する投資信託やETFに積み立て投資をしている方には、落ち着かない日々が続いていると思います。

 私は、米国株は成長株として、日本株は割安株として投資価値が高く、米国株・日本株とも積み立てを続けていくことが中長期の資産形成に寄与すると考えています。

 以下、アベノミクスがスタートした2013年以降の日経平均とS&P500の値動きを比較したグラフをご覧ください。

日経平均とS&P500の値動き比較:2012年末~2022年9月7日(S&P500は9月6日まで)

出所:2012年末の値を100として指数化、QUICKより楽天証券経済研究所が作成

 アベノミクスが始まった2013年を起点として、日経平均とS&P500を比較しました。それぞれ263%、266%上昇しており、良好なパフォーマンスと言えます。ただし、一本調子に上昇してきたわけではありません。何回も急落と急騰を繰り返しながら上昇してきました。2015年後半、2018年後半、2020年初めにはかなり大きな下落を経験しています。

 日経平均もS&P500も、乱高下しながら最終的には企業業績の拡大、1株当たり利益の増加を反映して上昇してきました。このトレンドは、今後も続くと考えています。日経平均、S&P500とも、自社株買いと業績拡大によって、これからも継続的に1株当たり利益を伸ばしていくと予想しています。コツコツと積み立てを続けていくことが、中長期の資産形成に寄与すると判断しています。