今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは134.85

下値メドは129.35

円:ドル/円のフェアバリューは「133.90円」
ドル:インフレが急騰前の状態に戻るには最低2年必要
FOMC:パウエル議長「インフレを放置すると、慢性的になるリスクがある」
Netflix:「ドル高が収益の向かい風になっている」
景気:イエレン財務長官「米経済は減速しているが、リセッションではない」
中国:アセアン諸国の対中貿易額は対米の2倍以上
中国:何年もの間、世界経済は中国の6%経済成長に頼っていた。今年は5%以下 
中国:景気後退で、住宅市場の規制からテコ入れに政策を180度変更
南ア:干ばつが深刻化

 7月のドル/円は、7月14日に24年ぶりの円安水準となる139.39円まで上昇したが、月末に急落。終わってみると、前月比では2.50円の円高だった。

 8月1日(月曜)週明けのドル/円は、4営業日連続で「円高」。
24時間のレンジは131.58円から133.57円。値幅は1.98円。 

 2022年の151営業日目は133.21円からスタート。東京時間朝に133.57円までやや円安に動いたが、上値は重い。昼前に133円を割ると132円前半まで急落する。

 その後も戻りは鈍く、夜遅くに131円台に入り、明け方には131.58円まで円高が進んだ。終値は131.62円(前日比▲1.61円)。

レジスタンスは、
133.57円(08/01)
134.23円(07/29)
135.90円(200時間移動平均)

サポートは、
132.49円(07/29)
131.49円(06/16)
130.43円(06/06)

 7月FOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRB(米連邦準備制度理事会)は0.75%の利上げを決定した。パウエル議長は、今後の利上げについては「経済データ次第(を見て考える)」と述べたが、その翌日に発表された米国のGDP(国内総生産)は2期連続のマイナス成長となった。FOMCの利上げスピードは今後減速するとの予想が広がるなかで、この日の米長期金利の利回りは、4月以来の低水準となる2.57%台まで下がった。

 この円安は、3月にFOMCが利上げサイクルに入ったことから始まっている。日銀とFRBの政策のかい離が生み出す日米金利差拡大を根拠にしてきたから、米長期金利が下がって、円安も止まった。ちなみに4月のドル/円の高値は、ほぼ同じ131.25円だった。

 金利市場では、すでに来年の「利下げ」まで織り込み始めている。ミネアポリス連銀総裁は、インフレをFRBの目標水準に戻すにはかなり長い時間を要するとして、「利下げのハードルは(金利市場が予想するよりも)かなり高い」との見解を示した。

 政策会合は来週から夏休みに入るが、代わってアジアの地政学リスクが発生しつつある。米中関係の緊張だ。世界経済の目からすると、天然資源は別としてロシア経済はどうでもいい。世界にとっての究極の選択は、米国につくか、それとも中国につくかの二択である。

主要指標 終値

出所:楽天証券作成