2021~2022年は外国人売買に方向感なし

 2021年から2022年にかけて、外国人売買は方向が定まらず、売り買いがめまぐるしく変わっています。すごい勢いで買い始めたと思っても長続きせず、すぐ売りに転じます。すごい勢いで売り始めたと思っても、それも長続きしていません。

日経平均と外国人の売買動向(買越または売越額、株式現物と先物の合計):2021年1月4日~2022年7月19日(外国人売買動向は2022年7月8日まで)

出所:東証データより楽天証券経済研究所が作成 注:外国人売買は、2021年は株式現物と日経平均先物の合計。2022年は株式現物と日経平均先物、日経平均ミニ先物、TOPIX先物の合計。棒グラフが上(プラス方向)に伸びているのは買越、下(マイナス方向)に伸びているのは売越を示す

 その結果、2021年の日経平均はトレンドが出ず、狭いレンジの上げ下げを繰り返してきました。2022年に入ってから、3月まで外国人の売りで大きく下がりましたが、その後は、狭いレンジの上げ下げを繰り返しています。

 そうした中で、話題になったのが、7月第1週(4~8日)の外国人売買です。株式現物と先物を合わせて、1兆1,850億円の大幅買い越しとなりました。この週は、米国株が急反発した週です。ナスダック総合指数はこの週、1週間で4.6%上昇しています。米国株の上昇を受けて、日本株にも大量の買い戻しが入りました。