日本株は相対的にしっかり

 日本株は今年に入ってから、相対的に堅調です。インフレ・金利上昇の影響を受けて、米景気が一気に後退局面に入っていくのか軟着陸に向かうのか、見極めるまで上下とも大きくは動きにくい相場が続きそうです。

米国ナスダック総合指数と日経平均の動き比較:2019年末~2022年7月15日

出所:QUICKより作成。2019年末を100として指数化

 円安やリオープン(経済再開)への期待が日経平均の下値を支えています。ただ、日本で、感染第7波が急拡大していることに対する不安はあります。全国旅行支援・観光支援などの内需刺激策は見送られることになりました。重症化リスクは低いことから、このままウィズ・コロナで経済再開を続けられるか正念場です。

日銀短観、大企業製造業・非製造業DI:2018年3月~2022年6月>

出所:日本銀行「全国企業短期経済観測調査」

 6月の日本銀行短観DIを見ると、世界景気減速を受けて、製造業の景況感は低下しつつありますが、非製造業の景況は、リオープンへの期待で改善されつつあります。ともに、景況感の分かれ目である0は上回っています。非製造業の改善が続くか、注意してみていく必要があります。