「2023年にかけて世界景気失速」の見方は正しかった?

 日経平均の予想前提として、「2022年も世界景気の拡大が続く」「2023年には世界景気が失速する」と書いています。景気の見方は大きくは間違っていなかったと思います。以下の通り、米国・日本の景気とも、製造業中心に徐々に軟化しています。

<米国ISM製造業・非製造業景況指数:2018年1月~2022年6月>

出所:米ISM供給公社

 米国では、製造業・非製造業とも景況が低下していますが、6月時点でまだ景況の分かれ目である50は下回っていません。ほど良い減速で済むか、50を割り込む悪化になるか、今後の推移を見ていく必要があります。

<日銀短観、大企業製造業・非製造業DI:2018年3月~2022年6月> 

出所:日本銀行「全国企業短期経済観測調査」

 一方、日本は、米国景気の減速を受けて製造業の景況は低下していますが、リオープンの期待から非製造業は上昇しています。ともに、景況感の分かれ目である0は上回っています。