S&P500がベアマーケット入り

 先週金曜日、S&P500種指数が一時今年の高値から-20%を付け、いわゆるベアマーケット(弱気相場)入りしました。その後大引けにかけて買い物が入ったので引け値ベースではベアマーケット入りを免れています。しかしザラバ・ベースでは-20%というひとつの区切りを達成しました。

ベアマーケットはリセッションの前兆

 ベアマーケット成立だと投資戦略がどう変わってくるのでしょうか?

 それはひとことでいうと「リセッション(景気後退)のリスクが大きくなった」ということです。

 株価は常に実体経済に先行します。経済指標を見て、まだ鈍化が確認できなくても株式には先見性があるのでどんどん未来を織り込んでゆきます。

 ダウ工業株価平均指数は8週連続でマイナスとなったのですが、これは1932年以来の出来事です。

 一方、ナスダック総合指数は7週連続で安いですけれど、これはドットコムバブル崩壊後の2001年以来の出来事です。

 つまりこれだけしつこく株が下がるということは相場が我々に何かのメッセージを訴えていることに他なりません。それは「不況が来ます!」ということに他ならないのです。