今週は日本のGDP、CPIに注目!

 今週は18日(水)発表の日本の1-3月期GDP(国内総生産)と20日(金)の日本の4月CPIに注目です。GDPは実質年率で2%弱のマイナス成長予想でしたが、予想を上回り▲1.0%となりました。予想を上回りましたが、2期ぶりのマイナス成長です。

 成長がマイナスとなれば、日本銀行の緩和政策が正当化されるとの見方からどの程度円売りに反応するのか注目されましたが、発表前に20銭ほど円売りになっただけで、発表後は予想を上回ったことからその値幅も元に戻り、やや円高の値動きとなっています。

 一方で、日本の4月CPIは2%予想が大勢ですが、一気に上昇する日本のCPIが日米金融政策の違いを縮めるのではないかとの思惑が強まるかどうかに注目したいと思います。

 ただ、思惑が強まり円高に動いても、日銀の緩和姿勢は変わらないと冷静に受け止められると円高は一時的な動きになるかもしれません。また、物価2%は携帯電話通信料値下げ要因の剥落によるものとして織り込み済みの反応となり、動きは鈍くなることも予想されます。

 ドル/円は、18日(水)のGDPマイナス成長か、20日(金)の物価2%か、どちらに引っ張られるのか注目していましたが、GDPの数字に対しては大きな反応がなかったことから、CPIの注目度が高まりました。

 今週は全般的にドル/円もクロス円も一本調子の円安といったような勢いはなくなってきており、頭が重たい地合いとなっています。

 131円台まで上昇したドル/円は、その後の利食いやポジション調整によって下落し、127円、128円台で底堅さを保ちましたが、日本のGDPやCPIの発表後にその底堅さを保てるのかどうかに注目したいと思います。