今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)
先週の動きは、3~4日のFOMCの結果を待って週始めは前週末のNYダウの大幅下落を受けて、一時▲527ドルまで下げるものの、終盤はハイテク株中心に買い戻され、+84ドルと小反発しました。3日(火)はFOMCを前に持ち高調整となって3指標小幅続伸でした。
4日(水)のFOMCでは、予想通り0.5%の利上げと6月からのバランスシートの縮小が決定されましたが、0.75%の積極的な利上げの議論がなかったことで安心感から+932ドルと急上昇となりました。
しかし、5日(木)になると再度、長期金利の上昇、景気減速懸念からハイテク株中心に全面安となり、▲1,063ドルと急反落となりました。6日(金)は、金利上昇を背景に一時▲523ドルの3万2,474ドルまで下落しましたが、引けにかけて持ち直し▲98ドルの3万2,899ドルとなりました。
今週の動きの見通しとしては、高インフレが長期化すると同時に、来年には景気後退するスタグフレーション懸念も高まりつつあります。
今週は4月のCPIが発表予定で注目となります。インフレが高止まりした場合は、FRB(米連邦準備制度理事会)によるより早いスピードでの引き締めが必要となるため金利がさらに上昇して、株価の売り圧力となります。そうでなければもみあいが続く展開となりそうです。