先週の結果

先週は、週前半25日移動平均線を切るが、大きなもみあいのあと2万7,000円台回復

 先週の予測では、200日移動平均線(2万8,217円)と52週移動平均線(2万8,324円)にアタマを抑えられての下落ですので、3月25日の2万8,338円が戻り高値となっての調整となっています。

 チャート的には、「2段下げ」に向かう可能性が生じたことになりました。

 4月8日(金)に2万6,764円まで下げ、25日移動平均線を守っての反発で終わったことで、先週は、そのまま切り返すことも期待されましたが、先週から始まった日米の企業決算で現状のロシア・ウクライナ戦争、原油高からのインフレなどの影響がどう出るか注目するところです。

 決算シーズンに入る中での原油高や地政学的リスクは意識され、戻りはあっても全体相場の上値は重くなる可能性は高いとしました。

 25日移動平均線を守って反発するのか、下回って下値模索となるのか様子見とし、レンジを2万6,500~2万7,500円としました。

 結果的には、25日移動平均線を切ったものの、円安、米国株高にサポートされて大きな上下動となりました。

 週始めは、長期金利の上昇を背景にナスダックや半導体関連株が下落したことで、日経平均は11日(月)▲164円、12日(火)▲486円と2日間で600円近く下げ、一時2万6,304円の安値をつけました。

 しかし、13日(水)は、2日間で下げた600円の反動に加え、時間外での米株先物の上昇で、先物主導で+508円の2万6,843円と大幅反発し、引け後の米国で3指標そろって大幅高となったこともあり、14日(木)は、126円台の円安も加わって2万7,200円まで上昇し、+328円の2万7,172円と2日連続の大幅続伸となりました。

 この日は25日移動平均線2万7,036円を上回って引けました。

 しかし、週末の15日(金)は、前日の金融株の決算が好悪マチマチだったことで、3指標が反落し日経平均も朝方は、一時▲387円の2万6,784円まで下げましたが、為替が126円台の円安になると+31円の2万7,203円まで反発しました。前場は短期筋の先物売買で荒い動きとなりましたが、後場は比較的安定しました。

 全般的には半導体などグロース株中心に軟調となり、東証プライム銘柄の70%が下落しました。週末の米国市場は休場。為替のみが動き引け値で、1ドル=126.44円と20年ぶりの円安更新となりました。