今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 先週は、金融株を皮切りに決算シーズンがスタートしましたが、急速な金融引き締めが実施されていることで景気減速への警戒感が強まることになります。また、15日が休場ということもあり、持ち高調整が先行する可能性もありました。結局、3万4,000ドル台でのもみあいとなりました。

 週始めの11日(月)は、長期金利が上昇したことで、ハイテク・グロース株が下落し、一時的な原油安もあってエネルギー株も下落し、3指標とも大幅下落となり、NYダウは▲413ドルの3万4,308ドルでした。

 12日(火)は3月消費者物価指数が+8.5%と41年ぶりの高い伸びを受け3指標そろって続落。

 13日(水)は、長期金利の低下でNYダウは+344ドルの3万4,564ドルと大幅反発しました。

 3連休前の14日(木)は、注目の大手金融株の決算が好悪マチマチだったことで、NYダウは▲113ドルの3万4,451ドルと反落して引けました。15日(金)は休場でした。

 今週は、FRBの利上げスタンスは強く、5月に0.5%の利上げはほぼ確定していますが、6月も連続して0.5%と強い観測となっています。

 そのため上値は重いといえますが、今週以降は納税申告期限にあたるため、4月18日(月)を前に現金を確保するために株売りが強まったとされており、18日以降はアク抜け感が出て上昇に転じるとの見方もあります。

 一方でウクライナ問題が緊迫化しており、地政学的リスクとして株が売られる局面も考えられ米株は乱高下するかもしれません。