バリュー優位がまだ続くか、グロース優位に戻るか?
私がファンドマネージャーの時、考え続けていたのが、「これから先、バリュー優位かグロース優位か」です。
当てられるならば、ポートフォリオをバリュー中心にしたり、グロース中心にしたりすることで、ベンチマークである東証株価指数を大きく上回るパフォーマンスを得られます。ただし、外れるとベンチマークに負けます。
先行きを当てるのは、いつでも至難の技なので、実際の運用ではバリューとグロースに分散投資しつつ、バリュー色を強めたり、グロース色を強めたり調整していました。
これから先、バリュー優位が続くのか、グロース優位に戻るのか当てるのが難しいのは、今も同じです。インフレもバリュー相場も行き過ぎているから、そろそろ大きく下がったグロース株が活躍する相場に戻ると考える人もいます。まだまだインフレがテーマになる相場が続くので、バリュー相場が続くという人もいます。
1つだけ確かなことは、バリュー優位とグロース優位は循環するということです。いずれグロース優位に戻る日は来るでしょう。ただし、それがすぐなのか、1年後か2年後か、まったくわかりません。世界的にインフレと金利上昇がテーマになる経済が、いつまで続くかによります。