上海ロックダウンで中国株式が軟調!

<直近3カ月の上海総合指数の推移>

出所:楽天証券ウェブサイトより

 オミクロン株の感染拡大による中国景気の減速懸念が強まった影響で、香港ハンセン指数や上海総合指数は3月前半に大幅続落、後半もマイナス圏で軟調の推移となりました。

 北京オリンピック開催期間中に「ゼロコロナ」政策を掲げていた中国ですが、旧正月の連休後は香港や中国本土での感染急拡大を受け厳しい防疫対策に逆戻りし、3月中旬から深センや上海を含む大都市で2年ぶりのロックダウンを本格的に実施しています。

 上海政府は全市民のPCR検査や外出禁止令、営業停止令を次々と発表。自宅待機中の食糧を確保するため、わずかな外出可能時間帯のスーパーマーケット前は大行列となりました。こうした混乱を避けるため、区役所や企業は住民・社員に野菜や肉類などを梱包し、自宅まで配達するようになりました。

 中国の大都市では戸建てやマンションよりも大規模開発された団地が多く、感染者が出た場合は団地全体が出入り禁止となるケースが多いのが実態です。