純資産総額国内トップクラス*2の「三菱UFJ純金ファンド」

*22022年2月末にFundmark分類「その他/コモディティ/金」に該当する18本を抽出)

――金への投資を考えた際に現物保有はハードルが高いので、やはり、少額資金から長期積立投資ができる投資信託が選択肢の一つだと思われます。どんな投資信託があるのでしょうか?

吉岡 三菱UFJ国際投信が運用しているものとしては、「三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)」があります。この投資信託は、東証に上場している「純金上場信託(現物国内保管型)」を主要な投資対象にしています。

「純金上場信託」は、実際に国内に保管されている金の現物を裏づけにした金融商品(ETF)で、取引所における金価格を反映しています。国内の金1グラムの先物価格をもとに、価格が値動きする仕組みになっています。

 この「純金上場信託」へ投資することで、金の価格の値動きをとらえることを目指しているのが「三菱UFJ純金ファンド」です。

 純資産総額は701億円(2022年2月末)で国内の金に連動する投資信託の中ではトップクラス。2011年2月7日の設定以来の騰落率は76%のプラスです。

――ウクライナ危機もあって、「三菱UFJ純金ファンド」はここ1カ月の騰落率がプラス6.3%、3カ月の騰落率が7.9%とプラスの成績ですね。(2022年2月末時点)

吉岡 資産運用を行ううえで値動きの異なる金融資産を複数組み合わせることがリスクの軽減に役立ちます。その点、株価が急落しているときに逆に価格が上昇しやすく、株価が上昇しているときも価格が下がりにくい傾向のある金も持ちあわせることで、高い分散投資効果を期待できるわけです。

 かといって、現物の金を買うのは保管も大変ですし、ある程度、まとまった資金が必要になります。投資信託なら少額資金から投資できるので、手軽に購入できる分散投資の手段として期待される金融商品になります。