3月16日FOMCでの利上げ幅、パウエル議長のメッセージに注目

 今週の最大の注目は、3月16日(日本時間では3月17日の午前3時)に発表される、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果です。ここで、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを発表するのは確実です。

 問題は、利上げ幅が通常通りの1回0.25%が、あるいは利上げピッチを加速させるために0.5%とするかです。足元の高インフレ率を見ると0.5%があり得ます。ただし、ウクライナ情勢の悪化を受けて、慎重に0.25%にする可能性もあります。

 結果発表後の記者会見で、パウエルFRB議長がどのようなメッセージを出すかも重要です。ウクライナとインフレ、どちらをより重視して金融政策の舵取りするのかを市場は読み取ろうとしています。インフレをより重視して、金融引き締めを急ぐ方針が出されることも考えられます。パウエル議長がタカ派色を強めているようだと、世界株安が加速する可能性があります。

時間分散しながら買い増し

 結論は毎週申し上げていることと同じです。日本株は割安な水準に低下しており、長期投資で買い場と考えています。ただし、短期的にはさらなるショック安が続く可能性があり、時間分散しながら買い増ししていく必要があります。

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