金価格はいよいよ本格上昇

 今年に入ってから金価格は明確に上昇し、円建ての価格は過去最高値を更新してきています。

 2021年10月28日掲載の「金に本格的な上昇の兆しあり」においては、金利が上昇したら下落するという動きをしていた金価格が、金利が上昇するなかで上昇する動きに変わってきたため、「兆しあり」とお伝えをしました。

 今回、さらに、「この状態になったら金価格はいよいよ本格上昇」とみていた状況になってきましたので、その内容について、お伝えしていきたいと思います。それは、「金ETF(上場投資信託)が買われる」という状況です。

過去3年の金価格と米国債券の関係

 まずは金価格と金利の関係についてみていきましょう。 

出所:楽天証券ホームページ。マネーブレインが矢印を追記
出所:楽天証券ホームページ。マネーブレインが矢印を追記

 金価格と米国債券(3年)との関係ですが、2018年から2021年9月ごろまでは、「金利が上がると金価格が下がり、金利が下がると金価格が上がる」という逆相関の動きをしていました。それが、2021年10月以降は、「金利が上昇するなかで金価格が上がる」という正の相関に変わっていることがみてとれます。