先週の結果
先週は、想定したレンジ2万6,800~2万7,600円の中を2万6,724~2万7,486円の動きでした
先週は、前週に米国でのインフレ懸念の高まりやロシアのウクライナ侵攻への警戒感から大きな上下動を繰り返していることで、先週も引き続き米国の金融政策の確認とロシアの動きをみながらの日経平均の動きとなるとし、相場のレンジを2万6,800~2万7,600円としました。結果的に、このレンジの中で短期の大きな上下動を繰り返すことになりました。
週始めの14日(月)~16日(水)の3日間は、前週末の米国市場では、10日(木)、11日(金)の2日間は、インフレ懸念やウクライナ問題を嫌気し、2日間で1,000ドル以上の下げとなったことで、14日(月)の日経平均は一時▲748円の2万6,947円まで下げ、終値は▲616円の2万7,079円となりました。
15日(火)も、朝方こそ下げ過ぎのリバウンドで+125円の2万7,205円と反発して始まりましたが、先物売りから一時▲354円の2万6,724円まで下げ、終値は▲214円の2万6,865円と続落して2万7,000円を切りました。
16日(水)は、前日の米国市場が大幅反発したことで(NYダウは4日ぶりの+422ドルの3万4,988ドル)、日経平均は、+403円の2万7,269円で寄り付き、後場には+620円の2万7,486円まで大幅反発し、終値は+595円の2万7,460円でした。
14日(月)~16日(水)の3日間だけで、2万6,724円の安値から2万7,486円の高値まで上昇する荒い動きとなりました。
17日(木)は、寄り付き▲28円の2万7,431円から売られることになり、後場には▲379円の2万7,080円まで下げて、終値は▲227円の2万7,232円でした。
週末の18日(金)は、前日の米国市場でバイデン大統領が「数日以内にロシアがウクライナに侵攻する可能性が高い」と述べたことで、NYダウは▲688ドルまで下げ、終値は▲622ドルの3万4,312ドルと今年最大の下げ幅となりました。
これを受けて、18日(金)の日経平均は、▲337円の2万6,895円で寄り付き、一時▲440円の2万6,792円まで下げて、そこから急速に▲80円の2万7,152円まで下げ幅を縮小しました。
この理由は、午前中に「来週末に米国務長官とロシアの外相と会談」のニュースが流れ、売り方の買い戻しが急速に広がったためでした。想定通りウクライナ情勢のニュースで大きな上下動を繰り返しています。結果的に、この日の終値は▲110円の2万7,122円となりました。
今はウクライナ問題に振り回されていますが、戦争になるかは分かりませんが、国家の戦略と国際政治が絡む問題ですので、簡単に解決することはできず、駆け引きが続き、その度に目先は大きく上下動することになりそうです。
週末18日(金)の米国市場は、引き続きウクライナ情勢を嫌気し、3指標3日続落となりました。
NYダウは、朝方は+111ドルまで上昇したものの、途中で下落に転じ▲232ドルの3万4,079ドルで引けました。その理由は、ウォール・ストリート・ジャーナルがロシアが数日以内にウクライナに侵攻すると米政府はみていると報じたことや、バイデン大統領がウクライナへの米軍の増強を予定していると報じたことでリスク回避の流れが強まり、3指標続落となりました。
シカゴの日経先物は▲245円の2万6,845円となりました。