今週の指標:ドル/円
ロシアによるウクライナ侵攻は、状況を見極める展開が続きますが、そうした中、米国とロシアの協議が注目され泥沼化の回避が期待されています。期待が高まればリスク回避的なドル売り・円買いは後退し、ドルは下げ渋ることになります。
FRBによる金融正常化や日米金利差拡大の思惑もあることから、ドル売り・円買いが直ちに拡大する可能性は低いといえます。
先週の動き
先週は、週半ばまでは、1ドル=115円の半ばでの値動きでしたが、17日(木)の米国市場では、ロシアのウクライナ侵攻の可能性から、NYダウが▲622ドルの3万4,312ドルと今年最大の下げ幅となったことで、ドルも1ドル=114.85円まで売られました。
18日(金)にはウクライナ東部のドネツク州で車が爆破されたと報道されウクライナ情勢の悪化を意識したリスク回避の円買いが高まりましたが、質への逃避のドル買いも強まり、ドルの下落は一時的となって115円で引けました。