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【平均足】【ATR】の使い方(特別編集2)
石原 順
外為市場アウトルック
リーマンショックの影響による景気回復に向けた歳出の増大が、世界中で財政赤字の拡大を招いた。政治家は財政再建をしなければならず、その結果、景気対策は中央銀行に押し付けられることにな…

【平均足】【ATR】の使い方(特別編集2)

2009/11/20
数社の海外ファンドの運用を担当する現役ファンドマネージャーとして活躍する石原順氏による外国為替市場レポート「外為市場アウトルック」。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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先週、『特別編集 マーケットスピードの新しいテクニカル指標【平均足】【ATR】の使い方』というレポートを書いたが、今週はその続編である。現在の相場から平均足やATRを見てみよう。

平均足はローソク足の不規則なノイズ(相場の雑音)を取り払って、相場のトレンド(方向性)を見るのに最適な指標である。以下の2つのチャートは筆者の主力商品である豪ドル/円の《1時間足》である。

豪ドル/円(1時間足)【ローソク足】(期間:11月19日~11月20日)


(出所:楽天証券)

豪ドル/円(1時間足)【平均足】(期間:11月19日~11月20日)


(出所:楽天証券)

これをみれば、ローソク足よりも平均足のほうが相場のトレンドが読みやすいことは明確であろう。ローソク足に比べて相場のノイズが圧倒的に少ない。

つぎの2つのチャートは2009年の豪ドル/円相場の《日足》である。

豪ドル/円(日足)【ローソク足】(期間:2009年3月~2009年11月)


(出所:楽天証券)

豪ドル/円(日足)【平均足】(期間:2009年3月~2009年11月)


(出所:楽天証券)

日足の場合も《1時間足》と同様に、トレンドを読むことに関しては平均足に軍配が上がるだろう。どのようなタイムフレーム(時間枠)で取引しようと、【平均足】の優位性は変わらない。

相場の大きなトレンドを読むのに【ZIGZAG(ジグザク)】という指標がある。これは、相場が一定のパーセンテージの値幅を動くとラインを引いていく物で、下のチャートは赤のラインが5%の変動、緑のラインが3%の変動を示している。

ドル/円(日足)【ZIGZAG(ジグザク)】

赤のラインが5%の変動・緑のラインが3%の変動


(出所:石原順)

【平均足】のトレンド転換は相場の“実践ツール”となるが、【ZIGZAG】のような指標は、相場の実践においてはあまり役に立たない。なぜなら、後追いで現在の相場の大きなトレンドを確認することは出来るが、相場が5%も変動すれば、レバレッジ20倍で証拠金がなくなってしまうからである。

次に【ATR】を使って、現在の相場のリスクを計測してみよう。(筆者のパラメータは〔20〕・マーケットスピード Ver8.2の初期設定は〔14〕となっている)楽天FX「マーケットスピード Ver8.2」では画面の右下に【ATR】の値(チャート右下の黄色の枠)が表示される。豪ドル/円を例に取ると、2009年11月20日AM7時現在の【ATR】は日足の20日平均値幅が1円55銭、週足の20週平均値幅が3円16銭、月足の20カ月平均値幅が8円92銭となっている。大雑把に言えば、豪ドル/円のポジションを1日放置した場合は、1円55銭の変動幅リスクにさらされていることになる。筆者は【ATR】の変動幅を定点観測することで相場のリスクを認識し、1回のトレードのポジション金額を調整している。

持ち値から2ATR(ATRの2倍)離したところにストップ注文を置いて、2ATRの損失額が1回の取引で証拠金の2%以下になるようにポジション金額を決める(上記の豪ドル/円日足ベースの取引では、1円55銭*2=3円10銭幅をストップ・ポイントとし、3円10銭幅の損切りによる損失額が証拠金(元本)の2%となるようにポジションを調整する)のが、マネー・マネージメント(資産管理)の教科書的なルールである。

豪ドル/円(日足)とATR(20日)


(出所:楽天証券)

豪ドル/円(週足)とATR(20週)


(出所:楽天証券)

豪ドル/円(月足)とATR(20カ月)


(出所:楽天証券)

【平均足】を見ることによって相場のトレンドが把握でき、【ATR】を見ることによって相場の変動幅=(リスク)の輪郭が見えてくる。楽天「マーケットスピード Ver8.2」を使って、この2つの指標を“定点観測”(同じ指標を継続的に観察していくことで過去との違いをみる)することで、投資家は相場という生き物の息づかいを聞くことになるだろう。

注意:【平均足】や【ATR】は相場の指針となってくれるが、相場に絶対はないし、絶対のテクニカル指標もない。投資家を守ってくれるのは、いつの時代もストップ・ロス注文(あらかじめ計算された損切り注文)だけである。

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