先週の結果
先週は、三角保ち合いの下限ぎりぎりを2回も試す
先週の予測では、引き続き三角保ち合いの中で、直近の安値を切って落ち着きどころを探る展開とし、米国の金融政策で早期利上げの警戒や、日本国内のオミクロン株の感染拡大も加わって、下値を探る不安定な状況の中で、2万7,500~2万8,500円のレンジの下限を試す動きを想定しました。
しかし、19日(水)には、終値で▲790円の2万7,467円と想定したレンジの下限を割って、三角保ち合いの下放れの格好となって2021年8月20日の終値2万7,013円以来、5カ月ぶりの安値水準となりました。
そのため、この時点では、三角保ち合いのボックス下限である、2万6,954円(8月20日のザラ場安値)を試す動きとなって、その水準が押し目買いとなってきそうだとしました。
その後の動きは、20日(木)は、前日の反動から一時+415円の2万7,882円まで上昇しました。この上昇はイレギュラーなもので、日本銀行も利上げするという観測から買われたものの、結局、据え置きだったことで急反落し、+305円の2万7,772円で引けました。
週末の21日(金)は、前日の米国市場では、NYダウは一時+461ドル高となったものの、来週のFOMCを控えて、FRBの積極的な引き締め政策への強い懸念から、大引けにかけて売られ▲313ドルの3万4,715ドルの急落となり、これを受けて日経平均も急落となりました。
前場は▲368円の2万7,404円で寄り付くと▲643円の2万7,129円まで下げ、後場になると終盤に押し目買いや買い戻しで下げ渋り▲250円の2万7,522円となりました。
結局、20日(木)の2万7,217円、21日(金)の2万7,129円と2万7,000円水準を2回試して、終値は2万7,522円と2万7,500円水準を守ったことで、米国市場が落ち着けば、いったん反発に転じることが想定されます。