今週の指標:ドル/円
今週は基本的には、FOMC議事録の公開をきっかけに早期の金利引き上げと引き上げ回数の増加を織り込むため、ドル高方向にあるものの、インフレ懸念が高まって株価が下落すればドルが売られるという側面もあります。
当面は米金融当局の金融政策の方向をみながらもみあいとなりそうです。
先週の動き
週前半は仕掛け期待でドルが買われ、1月4日は1ドル=116.20円まで上昇し、NYダウ、S&Pは連日の史上最高値更新となりました。
週半ばまでは116円水準でもみあっていましたが、7日のNY為替市場では、115.93円まで上昇後、12月雇用統計で失業率がパンデミック前の2020年2月来の4.0%割れ。
また、平均時給の伸びが予想を上回ったことで、インフレ懸念からドル買いが優勢となりましたが、非農業部門雇用者数の伸びが予想のほぼ半分となったことで、ドル売り優勢となり115.53円まで下落しました。