米国株式のR/R特性と日本株式を比較してみる
米国に倣うように日本でも近年、「資産形成には長期分散投資が重要」との認識が広まってきました。本稿では、投資家が不安視しやすいリスク(リターンのブレ)とリターン(投資成果)の関係を示すR/R(Return÷Risk)特性の関係について長期市場実績をベースにし検証したいと思います。
図表2は、過去約30年にわたる米国株式(S&P500指数とナスダック100指数)、外国株式(日本を除くMSCI世界株価指数)、日本株式(TOPIX[東証株価指数])のリターン(年率平均)とリスク(標準偏差)の実績を一覧にしたものです。
S&P500指数(円)のリターンは9.6%(配当を含まない年率平均)でリスク(標準偏差)は18.1%。ナスダック100指数(円)のリターンは17.1%でリスクは26.0%でした。一方で日本株式に目を転じると、リスクは18.0%と高かったのに、リターンが低かった(2.0%)実績がわかります。
「リスク単位当たりのリターン」を示すとされるR/R特性から分析すると、米国株式への長期投資をコア(柱)に据えるグローバル分散投資を実施する長期分散投資の方が、日本株だけによる投資よりも効率的な(R/Rの高い)投資成果を期待できたことがイメージできます。
図表2:米国株、外国株、日本株のR/R特性を振り返る
図表2で示すとおり、為替リスク(外貨の円に対する変動)は、円からみたリスク(投資対象市場のリターンのブレ)をやや高めましたが、米国株式や外国株式それぞれの「ドル建てリターン」と「円換算リターン」にはほとんど差がなかったこともわかります。
つまり、長期分散投資を実践した場合、「米国株や外国株への投資は為替リスクを吸収して日本株投資を上回るリターンを確保することができた」との市場実績がみてとれます。


















































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