私が投資してみたいと考える6銘柄

 スクリーニングで選んだ銘柄に、機械的に投資するのは得策とはいえません。配当利回りが高い銘柄には、将来、減配になるリスクもあるからです。ここから、さらに絞り込む必要があります。

 私は、1987年から2013年まで、日本株ファンドマネージャーをやっていました。私がもし今、ファンドマネージャーならば買ってみたいと思う銘柄は、6銘柄あります。以下です。

筆者がファンドマネージャーならば買ってみたい6銘柄

コード 銘柄名 業種 配当
利回り
最低
投資額
1605 INPEX 鉱業 4.0% 98,900
4005 住友化学 化学 4.4% 55,000
5020 ENEOS HD 石油 5.0% 43,890
8306 三菱UFJ FG メガ銀行 4.4% 63,450
8593 三菱HCキャピタル リース 4.7% 55,900
9412 スカパーJSAT HD 情報通信 4.2% 42,600
出所:筆者作成、配当利回りの根拠は前表、最低投資額は12月8日終値で最低投資単位100株を買うのに必要な金額(円)

 上記6銘柄は、予想配当利回りが 4~5%と高いことに加え、以下の通り、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)などの株価指標で低く据え置かれているバリュー(割安)株です。PERは10倍割れ、PBRは解散価値といわれる1倍を割り込んでいます。今後、割安な株価が見直されて、株価が上昇する余地もあると思います。

上記5銘柄の予想PERとPBR:12月8日時点

コード 銘柄名 PER:倍 PBR:倍
1605 INPEX 7.4 0.50
4005 住友化学 6.4 0.83
5020 ENEOS HD 5.0 0.55
8306 三菱UFJ FG 7.7 0.45
8593 三菱HCキャピタル 8.4 0.65
9412 スカパーJSAT HD 9.5 0.51
出所:PERは、12月8日株価を今期1株当たり利益(会社予想)で割って算出。各社決算短信より楽天証券経済研究所が作成