長期投資にふさわしい米国の高配当・増配株

長期投資向けの高配当・増配の米国株1:プロクター・アンド・ギャンブル(PG)

「アリエール」「ボールド」「レノア」「ファブリーズ」「SK-Ⅱ」など誰もが知る、あなたの家にもきっと商品があるP&G社です。まさに世界中で通用するブランドです。

 世界の人口が増加することから日用品の消費も増えますから、市場拡大が見込めます。日用品ですので、不況に強く業績の安定が見込めます。65年連続増配と圧倒的な増配の歴史を誇ります。かつ株価も成長しています。

長期投資向けの高配当・増配の米国株2:BCE(BCE)

 カナダの通信大手BCE社です。固定電話、携帯電話、メディア事業をしています。インフラ事業のため景気に左右されず安定し、高配当かつ増配株です。

 M&A(合併・買収)を背景に規模を拡大して成長しており、それが増配の源泉となっています。つまり、無理な増配ではなく裏付けのある増配です。

 長年、株価は40~48ドルのボックス相場でしたが、2021年初夏以降に少し上振れしていますので、それをどう読むかです。13年連続増配です。株主還元意識が高い企業であると評価できるでしょう。

長期投資向けの高配当・増配の米国株3:トロント・ドミニオン銀行(TD)

 カナダの5大銀行の一つ、トロント・ドミニオン銀行です。カナダおよび米国にて事業をしています。

 純資産ではカナダ最大、北米では6位の地位と大手です。これまで増収増益でEPS(1株当たり利益)もきれいに伸びていますリーマン・ショックでも増配した実績があり、長年にわたり増配基調であることを評価しています。

長期投資向けの高配当・増配の米国株4:タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM)

 TSMC社の日本進出報道でにぎわったことは記憶に新しいと思います。

 世界時価総額ランキング11位(2021年11月末日現在)の巨大企業です。世界トップの半導体製造技術を有し、半導体受託製造の世界シェアが半数以上を占める企業です。あなたのiPhoneにも同社の半導体が入っており、意外と身近な企業といえます。

 世界一の微細化技術を有するため価格競争に巻き込まれず高収益で、2020年12月期の決算で営業利益率は42.3%です。そして、世界的に半導体需要は拡大していきます。

 従い、高利益率×寡占シェア×市場拡大という計算をすると、株価成長のポテンシャルを感じます。

 配当金は2003年から出し始めて増配を重ね、これまで減配したことはありません。数年前まで高配当株でしたが、株価成長により配当利回りは下がってはいるものの、長期保有で高配当化を期待したいところです。

長期投資向けの高配当・増配の米国株5:SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF (RWR)

 米国REIT(リート:不動産投資信託)です。私は、株式のみではなくアセット分散としてREITにも投資しています。不動産といえば、家賃(=分配金)でもうけるイメージがありますが、株価も上がっています。

 米国不動産から家賃(=分配金)をいただきながら、物件価格(=株価)も少しずつ上がっていくというイメージで投資しています。