FIREに強い日米高配当株は?
執筆:桶井 道(おけいどん)
こんにちは、桶井 道(おけいどん)と申します。投資歴23年、日米を主に世界17カ国と地域の増配株および高配当株をメインに投資しています。2020年秋、資産約1億円と共に47歳でFIRE(Financial Independence、Retire Early:経済的自立と早期退職)しました。
この記事をお読みくださる方の多くが、FIREや資産形成にご興味のある方であると思います。そこでまずは、FIREに向かうにはどのような資産形成をすればいいのか、私なりの考えを記述しておきたいと思います。
FIRE達成の条件
普通に労働して、普通に消費(支出)して、普通に貯蓄して、普通にFIREする、それは100%無理です。人より稼ぐか、人より節約するか、その両方がベターなことはいうまでもありません。
「FIRE」という響きに華やかなイメージを持つ方もおられるかもしれませんが、そこに至る過程は華やかとは真逆です。非常に地味な道のりを歩むメンタルが必要です。華やかな生活を求めるとしたらFIRE後ということになります。
そして、FIREには投資が必須です。
よほどの稼ぎがない限り、貯金だけでFIREすることは難しいでしょう。それは定期預金の利率が実質0%だからです。
ではどこに投資するべきなのでしょうか。株式投資、不動産投資、FX(外国為替証拠金取引)、仮想通貨などいろいろとありますが、私が考えるに、会社員には株式投資、それも長期投資がお勧めです。
不動産投資は素人には難しく、大きな資金が必要であり、かつ流動性の問題(すぐに売買できない)もあります。
FXはゼロサムゲーム(誰かがもうけると誰かが損する)であり、常に相場に向き合う必要もあって仕事をしながらでは困難です。
仮想通貨はボラティリティーが高く(値動きの上下幅が大きい)、大きな資産を託すことができません。
では、株式投資はどうでしょう。株式投資なら小さな額から始めて経験を積みながら、投資額を大きくすることができます。この方法なら、難しい銘柄に手を出して常に株価を見なければならないということがなく、主要銘柄に投資して、ほったらかしでも資産を増やすことができます。一獲千金を狙うのではなく、年月と複利を味方にして、じっくりと資産形成していきましょう。
ポイントは、難しい銘柄に手を出さない、主要な銘柄を選び、ほったらかし投資するということです。
難しい銘柄に手を出すべきではない理由があります。まず、日本株の中小株は大きくもうけるポテンシャルがある半面、リスクが高く株価が半分になる危険性を伴います。
そして米国株では、わざわざマイナーな銘柄を探さなくとも時価総額が大きなメジャーな銘柄でも株価は成長しますし、増配も望めます。