今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 今週の予想では、25日は感謝祭で休場、26日は短縮取引のため、正味の営業日は月、火、水の3日間となり、大きな動きは出にくいという見方が多くあります。注目は感謝祭前にFRB(米連邦準備理事会)の議長の指名計画があり、大方の見方はパウエル議長の再任ですが、ブレイナード理事が指名された場合、短期的には不透明感が出て下げるとみられています。

 また、欧州の一部では新型コロナの感染再拡大でロックダウンが計画・実施される国があり、株式市場にとってはマイナス要因となります。ただし、ワクチンの接種により大きな感染拡大にはならないと見られています。

先週の結果

 先週の予測では、10月の小売売上高や小売の決算が好調ならば株価は上昇となるが、一方でインフレ高進が進めば早期利上げ観測の思惑から株価は下落としました。

 週始めは長期金利の低下からNYダウは上昇して始まるものの、翌日に小売売上の発表を控え様子見となりました。翌日11月16日は、10月の小売売上高が予想を上回り、NYダウは一時+229ドルまで上昇するも上値は重く+54ドルで引けました。その後はインフレ高進や新型コロナの再流行を受け、NYダウは3日続落となり、週末の19日は、▲268ドルの3万5,601ドルとなりました。ただし、ハイテク株は上昇し、ナスダックは2日連続の史上最高値となっています。