今週の指標:日経平均株価
今週は、明日23日が休日のため相場としては動きにくい週といえます。まずは19日に岸田政権が発表した「分配」を柱とする経済対策(事業規模78.9兆円、財政支出55.7兆円)を、市場がどのように評価するのか、注目するところです。
外国人投資家が評価するようなら、3万円台回復のきっかけになり得ますが、焦点が分配に置かれ、成長戦略が明確でないところが気になります。
柴田罫線でみても2020年3月19日の1万6,358円からの上昇トレンド(A)で2021年9月14日に3万0,795円の高値をつけたあと、10月6日に2万7,293円まで下げ、ここからの戻りで3万円水準は上昇トレンド(A)が上値抵抗線に変化しています。3万円台回復には大きなキッカケが必要です。
先週の結果
先週の予測では、前週に2万9,000~3万円のレンジの中で、11月11日に2万9,040円と目先の安値を確認したことで、4日につけた2万9,880円を終値で突破できれば3万円台の期待ができるとしました。
週始めは、米株式の堅調な動きを受け、また中国株の上昇にもサポートされ、11月16日に2万9,960円と4日につけた2万9,880円を上回りました。
しかし、上値は重く終値では+31円の2万9,808円となり、終値では突破できませんでした。18日には、2万9,402円まで下げたところで、政府の経済対策費が過去最高の55.7兆円と報道され、2万9,715円まで反発しましたが、戻り売りで▲89円の2万9,598円と続落しました。週末19日の日経平均は前日のナスダックの最高値更新を受け、+147円の2万9,745円で引けました。