JTの投資魅力

 JTは、営業利益率が高い、高収益企業です。コロナ禍に見舞われた前期(2020年12月期)の営業利益率は22.4%でした。自己資本比率46.9%と、財務内容も良好です。ROE(自己資本利益率)で見ても11.9%と高水準です。喫煙者減少で、たばこ事業は衰退していくイメージがありますが、それでも独占に近いビジネスを展開し、しかも値上げができる強みを持つ高収益企業である事実は変わりません。

 しかも世界景気変動の影響をあまり受けにくいディフェンシブ株でもあります。世界景気が良くなったり悪くなったりしても、その影響を直接受けることはほとんどありません。

 JTは、株主優待も実施しています。JTの予想配当利回りは5.8%と魅力的な水準ですが、配当金のほかに、12月末時点で1年以上継続保有している株主に自社製品などを贈る優待も実施しています。JTの自社製品というと、たばこかと思うかもしれませんが、そうではありません。ご飯の詰め合わせ、水の詰め合わせなどを選ぶことができます。ただし、優待内容は、予告なく変更されることがあることを、ご了承ください。また、「決算期末時点で1年以上継続保有」していることが条件ですので、今から投資しても、最初に優待の権利が得られるのは、2022年12月末となります。