株式市場で不人気だったJT
株式市場で、JTは不人気株です。国内で喫煙規制が強化される話が出るたびに売られ、株価は2020年半ばまで5年間、下げ続けてきました。2020年4月1日に間接喫煙防止を強化する目的から改正された「健康増進法」が全面施行となったことも、株価が売られる要因となりました。
JTの株価と予想配当利回り推移:2018年1月4日~2021年10月12日
JTの株価を見ると、上のチャートのように2020年半ばまで下げ続けていました。JTは2019年12月期まで16期連続で増配してきましたが、その間株価が下がり続けていたために、予想配当利回りは上昇し続けていました。
【注】予想配当利回りの計算方法
JTが開示している1株当たり年間配当金(会社予想)を、株価で割ることによって、予想配当利回りを計算する。2021年10月12日の予想配当利回り7.7%は、2021年12月期の1株当たり年間配当金(会社予想)130円を、同日の株価2,230.0円で割ることによって計算。1株当たりの配当金が変わらない間は、株価が下がると利回りが上がる。株価が上がると利回りは下がる。
2020年半ば以降は、予想配当利回りは低下しています。今期(2021年12月期)減配(1株当たり配当金154円→130円)を発表したことに加え、株価がゆるやかに底打ちしていることが、予想利回りの低下につながっています。
減配してもなお配当利回りは高いこと、今期(2021年12月期)の業績(1-6月まで)が非常に好調であることから、株価は見直されて上昇しつつあります。