今期業績は非常に好調、会社予想利益上振れの可能性

 JTは、前期(2020年12月期)まで5期連続減益でしたが、今期(2021年12月期)は好調です。喫煙者減少による国内たばこ事業の減少は続いていますが、海外たばこ事業が牽引して力強い増収増益となっています。

 中間期(1-6月)の実績を見ると、海外たばこ事業の販売総本数は2,289億本と前年同期比8%増加しました。販売単価も、フィリピン・ロシア・UK等で上昇しました。円安による円換算ベースの減収の影響を吸収して海外事業は力強い増収増益となっています。

 その結果、中間期の純利益は2,251億円となり、通期の会社予想2,720億円の83%を6カ月で達成しています。今期の連結純利益は会社予想を大きく上振れすると考えられます。

JTの連結純利益・四半期別の推移

出所:同社決算資料より作成