具体的な商品で比較チェック!

 ではここで、先の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」各コースのリターンも確認してみましょう。

楽天証券・投信スーパーサーチより

 これら全4ファンドの投資方針は同じですが、リターンに目を向けると、差があることが分かります。

 例えば、同じ「為替ヘッジなし」のBコースとDコースを比べた場合、毎月決算型のDコースよりも、年2回決算のBコースの方が、すべての期間においてリターンを上回っています。この差こそが、先述した運用効率によるものです(A・Bコースと、C・Dコースは設定時期が異なるため、「設定来」については、ここでは無視してください)。

 また、毎月決算型のCコースとDコース、年2回決算のAコースとBコースを比較しても、やはりリターンに違いがあることが分かります。為替変動の方向性によっては「ヘッジあり」のリターンが、「ヘッジなし」を上回ることもありますが、過去5年を振り返ると、結果的に「ヘッジなし」の方が高いリターンを獲得できました。

 以上をまとめると、基本は「為替ヘッジなし」で、かつ「決算回数が少ない方」を選んだ方がよいでしょう。検索などで同じような名称を持つ複数の投資信託に遭遇したときは、なんとなく一番上に表示されたものを選択するのではなく、まずは冷静に各ファンドの特徴を確認するようにしましょう。