9月の上昇相場はいったん終了に

 9月の日本株は大きく上昇しました。

 日経平均株価は2月の高値を超えてバブル後の最高値を更新しましたし、個別銘柄を見ても上場来高値を更新する成長株や、非常に力強い上昇を見せた海運株など、全体的に強い動きとなりました。

 ただ、9月最終週になり成長株や海運株は大きく値下がり、大部分の銘柄が25日移動平均線を割り込んでいます。日経平均株価も10月1日の大幅安により、明確に25日移動平均線を割り込みました。

 旅行関連株や航空株、鉄道株などいわゆる「アフターコロナ銘柄」には強いものが目立つものの、全体としては10月1日の大幅安で25日移動平均線割れ銘柄が大多数に達したため、上昇相場は一区切りと考えてよいと思います。

 したがって、今回は8月20日を底にして、10月1日までが実質的な上昇相場だったといえます。

今回の上昇相場の投資成績を振り返ろう

 皆さんは、ご自身の投資成績を振り返っていらっしゃるでしょうか。特に、明確な上昇相場が到来したとき、どれくらい利益を上げることができていたかについて確認することはとても重要です。

 自分自身が上昇相場にうまく乗れていたのか、もしうまく乗れていなかったとしたら、どこに原因があるのか…こうしたことを振り返ることで、反省点を探し、次回以降の上昇相場に備えておくことができるからです。

 筆者の個人的な感覚では、9月の上昇相場で上昇トレンドの強い銘柄に投資し、売買のタイミングが正しければ、それなりの利益を上げることができたはずと思っています。

 日経平均株価の上昇率はこの間5%程度ですから、これと同じくらいのプラス幅ならひとまず合格、これよりプラス幅が大きければ成功、といった感じです。