上昇率の低い業種(4~5位)
第4位 医薬品
時価総額の大きい代表的な3銘柄は、中外製薬(4519)、第一三共(4568)、武田薬品工業(4502)です。コロナウイルス感染症拡大の影響で、感染リスクを避けるために病院に行く人が減っていることも収益に影響しています。コロナウイルス感染症が収束して、受診抑制の動きがおさまってくれば、収益の回復が見込めます。
第5位 食料品
時価総額の大きい代表的な3銘柄は、日本たばこ産業(2914)、キリンホールディングス(2503)、アサヒグループホールディングス(2502)です。食品業界の中でも、特に外食産業向けの割合の高い企業がコロナウイルス感染症の大きな影響を受けています。こちらも、コロナウイルス感染症が収束して、外食産業が通常どおりの営業に戻ることによって、収益の改善が見込めます。
次の景気悪化に備えた運用の必要
足もとでは、世界的に金融緩和縮小に向かう動き、中国の恒大の動向、半導体などの供給不足による生産調整など不安材料もあります。すぐに業績が悪化してくるような兆候を感じているわけではありませんが、長期の視点で考えると、企業業績の良いうちに次の景気悪化に備えた運用を考えておくということを、そろそろ行っていく必要があるかもしれません。