上昇率の低い業種(1~3位)
第1位 電気・ガス業
時価総額の大きい代表的な3銘柄は、東京瓦斯(9531)、中部電力(9502)、関西電力(9503)です。景気に左右されにくい業種の代表格です。世界的な脱炭素化の流れの中、二酸化炭素を排出している側の業種として投資家から敬遠されているという側面もありますが、株価が低位に追いやられている分、上昇してくることも考えられます。
第2位 陸運業
時価総額の大きい代表的な3銘柄は、JR東海(9022)、JR東日本(9020)、SGホールディングス(9143)です。コロナウイルス感染症拡大の影響で、緊急事態宣言による旅行客の大幅減少、テレワークの広がりなどにより、鉄道会社の収益は大幅に悪化しています。コロナウイルス感染症が収束して、通勤、旅行需要が増えてくれば業績の回復が見込め、もし、業績が回復しないときでもインフラ事業のため、場合によっては運賃の値上げも考えられます。
第3位 空運業
時価総額の大きい代表的な2銘柄は、ANAホールディングス(9202)、日本航空(9201)です。鉄道会社と同じく、コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けています。緊急事態宣言の解除をきっかけに、旅行、ビジネス出張の需要が戻ってくれば、業績の回復が見込めます。Go Toトラベルなど、国が旅行の支援をするような策が出てくることも考えられます。