「恒大ショック」で株価が乱高下している

 9月21日、日本株は大きく下落しました。中国の不動産開発大手、恒大集団の経営危機問題により、米国株が急落した流れを受けたものです。

 恒大集団の負債総額は日本円にしておよそ30兆円に及ぶことから、仮に経営破たんとなった場合、金融市場の混乱を招き、株式市場にも大きなマイナスの影響を及ぼすことが危惧されています。

 ただ、9月24日は中国政府が救済するであろうという楽観的な見方もあって、前日の米国株が急反発したこともあり、日本株も大幅に反発しました。

 このように、マーケットに何らかの懸念材料があり、かつその結果がまだ分からないようなときは、その懸念材料によって株価が上下に大きく揺さぶられることが多くなります。

 結果が判明してしまえばそれを株価がすぐに織り込むのですが、それまでは報道などにより一喜一憂し、株価も上がったり下がったりすることが多いのです。

専門家・評論家の見解は?

 この恒大集団の経営危機問題につき、さまざまな専門家・評論家の方たちが独自の見解を述べています。

 よく見かけるコメントとしては、次のようなものです。

  • 日本株にもマイナスの影響を及ぼす可能性が高い
  • しばらくは恒大集団の問題が尾を引き日本株も上値が重くなりそう
  • リーマン・ショックのような金融危機の再来に警戒すべき
  • 規模が大きすぎて中国政府はつぶすにつぶせず、救済するだろうから株価下落は一時的

 このように、「さらに深刻な事態となり株価に多大なる悪影響を及ぼす」という悲観的な人もいれば、「株価への影響は気にしなくても大丈夫」という楽観的な人もいます。